丸山――2008.7.15(火)


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◆糸の会山行[575]――7a
◆丸山
まるやま……960m
登り22p→稜線10p→下り16p……48ポイント
日の出0436、日の入り1858……7.15にさいたまで
◆西武秩父線・芦ヶ久保駅から……2008.7.15(火)実施


■2008.8.21――山咲 野乃香さんから「丸山〜〜イイなぁの五大噺」
 朝、ふたつのドジがあった。集合駅である池袋を乗り過ごし一駅先まで行ってしまったこと。おにぎり屋の店先でつり銭をばら撒いたこと。
 2度あることの3度目は山行中に起こるのだろうか? と、ささやかな不安を感じながら西武線ホームにたどり着くと糸の会の面々。不覚にも涙はこぼれなかったけど、異常にホッとする。山のお仲間はイイなぁ。

 芦ヶ久保駅から、好天の夏模様の中、左右に果樹園を眺めながら舗装道を上る。食べごろのすももがたわわに実っているではないか!
 垂涎とはこのこと。自制心がプッツン寸前、ついに天の恵み。完熟状のすもも路上に1個発見!
 すかさず拾った私、前後の見境なくガブリ。が、半分ほど食した所で我に返り、独り占めの心苦しさと共犯者ほしさから近くにいたM氏に(微妙にひいていた気もしたけど)かじりかけを差し上げる。
 まあ、ホント、これは全くの非日常。道端に落ちているものを口にし、食べかけをよそ様にムリヤリ食べさせる。登山はイイなぁ。

 休憩中にMさんの後襟についた虫をお取りする。2〜3センチの黄緑色のしゃくとり虫。動きのユーモラスな事といい、美しい色といい、非常にかわいらしいと思ったが、Mさんにとっては全くの許容範囲外だったようで、「えーっ、そんなもの平気なのーッ!」と叫ばれてしまう。また、虫を逃がしてやったそのままの手で平気でおにぎりを食べたら、もう一度驚かれた。ドーモスミマセン。登山はイイなぁ。

 山頂を過ぎた森林館広場では、コーチご推奨の斜面での頭を低くした寝ころび。空は広く、トンボもたくさん。足は軽く、頭に血がめぐったせいか視界も良好。キモチイー。多分、この体勢、1年ぶり。昨夏、尾白川渓谷で流れ下る渓流の段差の断面がバッチリ。低い所から見るだけでもめったにないアングルと思ったが、さらにさかさま。いたく感動したのを思い出す。登山はイイなぁ。

 そして帰途の稀有な体験。一生無縁と思っていたコーヒー専門店に入る。しかも水だけ飲んで過ごす。「逢茶喫茶」の精神は忘れじと思うのだが、カフェイン過敏症? わたしの現実は悲しいかな、結構ヘン。三度目のドジはこれ? の感なきにしもあらず。
 しかし、さほど浮いた感なくいられたのは、店の雰囲気か、糸の会皆様の気遣いか。感謝。再来の折には、どなたかのコーヒーをスプーン一杯だけお相伴させてもらうつもり。山のお仲間はイイなぁ。

 ハッ! 丸山ってどんな山だったけ。コンクリの展望台からは360度たくさんの山が見えました。


●1030芦ヶ久保駅(標高約350m)を出発→1105-10集落が終わったところ(標高約550m)で休憩→1130-40-45伐採地(標高約700m)で休憩→1215車道を横切る(標高約850m)→1250-1305-10丸山山頂(標高960m)→1325-35-40県民の森展示館(標高約900m)→1430-40休憩(標高約600m)→1530金昌寺(標高約200m?)
●駅を下りてから芦ヶ久保の集落を登っていくときは、真夏の暑さでどうにも憂鬱になったが、舗装路の照り返しが強烈だったことによる。森に入ると、暑いことは暑いけれど、ときおり気持ちいい風が吹いて、気持ちいい汗が流れるというふうに変わった。
●新木鉱泉で入浴できたので、そばは秩父で食べることにしてタクシーを呼んだ。和平そばが店じまい、武蔵屋が定休日、そこでこれまで何度も店前を通っていたけれど入る勇気がなかった創業明治17年にして健在の大村本店へ。タクシーは新木鉱泉→みそ漬け肉の安田屋2,150円。そばは秩父史に由来するという草の乱切りという十割そば。ともかく、電話に出た女将さんも客席を仕切る(たぶん)おやじさんも、トチリがあるので要注意。店構えはきちんとしているのにいつも閑静なたたずまいに見えていたが、客はポツポツとあるようだ。
●そのあとコーヒーのぢろばたへ。エスプレッソを頼んだ人がいたけれど、「高価なエスプレッソマシンは買えませんので、深入りでいかがでしょうか」との対応。ちょうどその日、埼玉新聞の一面随筆蘭にこの店のことが触れられていた。「珈琲道」になじめない人は多いと思うけれど、2階連続して味わって、ぶれないコーヒーという感じがした。ご主人はまず一口味わってから砂糖なりミルクなり入れてくださいと強調していたが、その最初の一口に勝負を賭けていることは感じ取れた。
●1955西武秩父→2041飯能/2043飯能→2030池袋


◆集合
●7.15(火) 8:30……西武池袋駅_該当ホーム_前方2両目乗車口

◆ポイント
●まろやかな山頂部に秩父盆地を見下ろせる展望台のある山です。
●そこから長い稜線をゆっくりと下って、秩父三十三カ所の金昌寺へと下ります。
●標高差600mほどのちゃんとした登りと、約5kmの長い稜線歩きです。
●長いですが、ハードではありません。

◆往路
0836池袋始発(西武線急行_飯能行き)……0930飯能
(0836池袋→0908所沢→0930飯能)
*乗換
0932飯能始発(西武秩父線_西武秩父行き)……1015芦ヶ久保
(0932飯能→0934東飯能→1015芦ヶ久保)

◆現地行動
1030ごろ_芦ヶ久保駅を出発……登り22ポイントを3時間として
1330ごろ_丸山……下り傾向の稜線28ポイントを3時間半として
1700ごろ_金昌寺
*新木鉱泉に入れればそこで、だめなら秩父で入浴です
*バスかタクシーで西武秩父駅へ

◆帰路参考
●バス(金昌寺→西武秩父駅。210円)
1727→1748、1824→1845、1845→1906、1950→2011
●西武秩父線(特急)
西武秩父………飯能…………池袋
1825…………1905…………1946
1925…………2005…………2046
2025…………2105…………2146
2125…………2205…………2245

◆往路参考
●地下鉄丸ノ内線
0804東京→0810御茶ノ水→0822池袋
●地下鉄有楽町線
0749新木場→0811飯田橋→0821池袋
●総武線快速
0645成田→0715千葉→0728船橋→0746錦糸町→0754東京(通快_逗子行き)
●京葉線快速
0615君津→0653蘇我→0706海浜幕張→0731新木場(→0741東京)

◆費用の目安
西武線_池袋→芦ヶ久保……680円
bus_金昌寺→西武秩父駅……210円
*taxi_新木鉱泉→西武秩父駅_1台約2,000円
西武線_西武秩父→池袋……750円
*特急券_西武秩父→池袋_620円

◆電話
●タクシー(西武秩父駅)
秩父丸通タクシー秩父営業所_0494-22-3633
●入浴
新木鉱泉_0494-23-2641_900円_1200-2100_要予約_金昌寺バス停下車
武甲温泉_0494-25-5151_600円_1000-2200_無休_西武線横瀬駅から徒歩8分

◆夏季小屋泊まり標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴)など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、 東京13号-1(しょうまるとうげ)、東京13号-3(ちちぶ)、 を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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